2008年12月15日月曜日

3月のライオン

「ハチクロ」の作者、羽海野チカの新作「3月のライオン」がすごく良いです。

高校生のプロ棋士「零」(やっぱり眼鏡男子)とそれを取り巻く人々との物語で、最初は「なんでまた将棋?」とか思ったけど、この勝負の世界のしがらみとかが、心に傷を持った少年の苦悩と良い感じにマッチしてて意外にいけるんですよね。
漫画は絵も重要だけど、やっぱりストーリーだと感じさせてくれる作品です。

作中で将棋のルールとかが分かりやすく解説されてたりして、さりげなく「普及」が入っているところも特徴で、「この漫画を読んで将棋をはじめました」的な読者を量産しようという狙いがあるのかどうかは分かりませんが、ちゃんと本物のプロ棋士が監修してたりして結構本格的です。

「ヒカルの碁」のときは小学生の間で囲碁ブームとかになってたけど今回はどうだろうね。この人の漫画の読者って若い女性が多そうだから、まあそこまでは食いついてこないとは思うけど、「アフターファイブは将棋サロンで」とかCanCamで特集されたりしたらそれはそれでアレだな。

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